子供に読ませたい本 ~読書のすすめ~ 小学一年生・小学二年生

小学1.2年生おすすめ本
本を選んだ基準
  1. ストーリー性がある
  2. 絵が場面に相応しく楽しさが自然と伝わってくる
  3. 心に何かを残すもの
  4. 知識が与えられるもの
  5. 現時点で購入可能
小学1.2年生の小人

はじめに


 小学生低学年の子ども達は好奇心にあふれ、広い世界に興味しんしんです。この時期に出会い感じたものは、心が成長していく上で大きな役割を果たします。
 また自分で本が読めるようになり、始めて一人読みと読み聞かせの両方を楽しむことができます。自分で字を読み物語を理解する力をつける最初の一歩を楽しく安心して読めるをおすすめいたします。
 親子で一緒にを読む楽しい時間をすごしてください。

  • たのしい昔話
  • みんなの物語1
  • みんなの物語2
  • ほんとうの話
  • かがくの友
  • 絵本のせかい
うさぎのみみはなぜながい

うさぎのみみはなぜながい

文・絵/北川民次 福音館書店 1989年

 うさぎの耳が短かった頃、神様にお願いしました。「からだを大きくしてください」ところが、神様の返事は、「とら、わに、さるの皮をはいで来ることができたら」・・・というものでした。小さいうさぎの体で、いったいどうやって皮をはいでくるのでしょう?知恵をしぼって、次々と手に入れていく様子がおもしろい、メキシコの民話です。
おおかみと七ひきのこやぎ

おおかみと七ひきのこやぎ

原作/グリム 訳/瀬田貞二 絵/フェリクス・ホフマン 福音館書店 1967年

 ある日お母さんやぎは、森へ食べ物をさがしに行こうとして、子やぎたちに留守番をたのみます。「こわいおおかみにいは、気を付けてね。」まもなく、おおかみがやって来て・・・落ち着いた色調で細部にわたって描きこまれた絵には、見るたびに新しい発見があり、引きつけられます。
おだんごぱん

おだんごぱん

訳/瀬田貞二 絵/脇田和 福音館書店 1989年

 粉箱をごしごしひっかいて、やっとできたおだんごぱん。ころころころがって、いろんな動物に食べられそうになる度に、するりと逃げ出すおだんごぱん。ところが、そこへやって来たきつねにほめられてうれしくなったおだんごぱんは、ついきつねの鼻の上にとびのり・・・。リズミカルな言葉と動作の繰り返しが楽しいロシアの民話です。
くりすますのおくりもの

くりすますのおくりもの

文/木村由利子 絵/松村雅子 至光社 1997年

 雪がふりつもる寒い日、森の動物たちは食べもの探しに出かけます。人参を2本みつけたうさぎは、1本を食べ終わると、もう1本はロバにわけてあげることにしました。ロバはそのにんじんをかかえ、今度はひつじのために・・・。友達思いの動物たちの心あたたまるお話は、クリスマスの夜にぴったりです。ロシアの民話を絵本にしたものです。
じごくのそうべえ

じごくのそうべえ

作・絵/田島征彦 童心社 1978年

 かるわざしのそうべえは、綱渡りの綱から落ちてあの世へ行きます。火の車に乗り合わせた歯抜き市、医者、山伏の3人とともに三途の川を渡ると、えんま大王に地獄へと追いやられてしまいます。4人は、地獄での数々の責め苦を乗り越えていきます。地獄の恐ろしさを打ち破り、おおらかな笑いの世界に誘われます。
十二支のはじまり

十二支のはじまり

文/岩崎京子 絵/二俣英五郎 教育画劇 1997年

 むかし、神様が動物たちに言いました。“しょうがつの朝、ごてんに来るように。来たものから12番まで、順番に一年ずつその年の大将にする”と。それを聞いた動物たちは、自分こそはと大さわぎ。十二支のはじまりが、おもしろおかしく描かれています。
スーホの白い馬

スーホの白い馬

再話/大塚勇三 絵/赤羽末吉 福音館書店 1967年

 働き者のスーホは、草原から白い子馬をつれて帰ってきました。月日が流れ、スーホと白い馬は殿様が開く競馬大会へ出ることに。殿様は、1等になったスーホの馬がほしくて、無理やりとりあげてしまいます。その後の白い馬の運命は・・・。悲しくて、感動的な物語です。
だいくとおにろく

だいくとおにろく

再話/松居直 絵/赤羽末吉 福音館書店 1978年

 「大きな川に橋をかけてくれ」とたのまれた大工ですが、流れが速すぎて難しそう。なやんでいたところに、鬼がやってきて「おまえの目んたまをくれたら、おれが橋をかけてやろう」といいますが・・・。ちょっとまぬけでユーモラスな、鬼と大工とのなぞなぞ遊びにもにた会話がおもしろいお話です。
泣いた赤おに

泣いた赤おに

作/浜田廣助 絵/梶山俊夫 偕成社 1993年

 ある山に心のやさしい赤おにがすんでいました。赤おには、村の人たちとなかよくしたいと思いますが、なかなかうまく伝わりません。友だちの青おには、自分が悪者になれば村人が赤おにのことを信用してくれると思い、赤おにを助けます。赤おにと青おにの一生懸命なすがたが、ジーンと心にひびきます。
ふくろうのそめものや

ふくろうのそめものや

日本民話 絵/山口マオ すずき出版 2001年

 むかし、はんじょうしているふくろうのそめものやのところへ、一匹のからすがやってきました。白くてきれいな体がじまんのからすは、自分も美しい色にそめてほしいとたのみます。あの色、この色、なかなかきまらずにいると・・・。版画調の絵がとても印象にのこる日本民話です。
ふるやのもり

ふるやのもり

再話/瀬田貞二 絵/田島征三 福音館書店 1982年

 ある晩、おじいさんとおばあさんの家にしのび込んだ、どろぼうとおおかみ。「ふるやのもり」というばけものがこの世で一番おそろしいと聞き、2人はふるえあがります。はげしい雨が降り、「ふるやのもり」がやってくると・・・。どろぼうとおおかみの勘違いからはじまる、こっけいなおはなしです。
まのいいりょうし

まのいいりょうし

文/小澤正 絵/飯野和好 教育画劇 1996年

 りょうしのどんべえさんは、えものを探しに山へ出かけました。さっそくえものを見つけたどんべえさんが、てっぽうをかまえて“ドーン”といっぱいうつと、次々に間のいいことが起こります。ダイナミックな絵と文で楽しませてくれる笑い話です。
やまんばのにしき

やまんばのにしき

文/松谷みよ子 絵/瀬川康男 ポプラ社 1981年

 むかしむかし、ちょうぶくやまのやまんばが子どもを産んだので、もちをもってこいと村人に言いました。さて、こまった村人たちは・・・。昔話の『やまんば』といえば、恐ろしい化け物ですが、この話のやまんばは、心やさしい妖怪です。秋田県に伝わる、豪快で、人間味を感じさせる、心が暖かくなるお話です。
わらのうし

わらのうし

文/内田茉莎子 絵/ワレンチン・ゴルディチョーク 福音館書店 1998年

 とても貧乏なおじいさんとおばあさんが作ったわらのうしは、横っ腹に塗られたタールが自慢です。タールを欲しがる、くまやおおかみ、きつね達は次々とそのタールにペタッとくっついてしまいます。動物たちはおじいさんに助けを求め・・・。ウクライナのゆかいな話。
1ねん1くみ1ばん シリーズ

1ねん1くみ1ばん シリーズ

作/後藤竜二 絵/長谷川知子 ポプラ社 1984~2002年

 ぼくのクラスは1ねん1くみには、元気でらんぼう、いたずらもので、おせっかいな「くろさわくん」がいる。1ねん1くみでおきる事件、エピソードの数々が、くろさわくんとぼくの友情もまじえ、シリーズ各巻で楽しく書かれています。学校を舞台にしたこのシリーズは、1984年からはじまり、現在17巻まで続いています。
いやいやえん

いやいやえん

作/中川李枝子 絵/大村百合子 福音館書店 1990年

 元気なしげるが通う「ちゅーりっぷほいくえん」は、まいにち楽しいことがいっぱい。ある日、こぐまの“こぐちゃん”が遊ぶにきました。みんなと仲良くなった“こぐちゃん”は、しげるとお弁当をこうかんこっこしました。楽しくて、不思議な冒険がいっぱいのお話です。
エルマーのぼうけん

エルマーのぼうけん

作/ルース・スタイルス・ガネット 絵/ルース・クリスマン・ガネット 訳/渡辺茂男 福音館書店 1963年

 エルマーは、しばられている竜を助けるために、動物島にやってきた。島につくと、いろいろな動物におそわれるが、うまくにげだすことができるのだ。だけど、ようやく竜をみつけだしたら、エルマーにだまされた動物たちが追いかけてきたからさあたいへん!!おもしろくて、ワクワクする一冊です。
おにいちゃんは世界一

おにいちゃんは世界一

作/ウルフ・スタルク 絵/マティ・レップ 訳/菱木晃子 徳間書店 2002年

 ぼくのおにいちゃんは、すごいんだ。みんなから『親分』と呼ばれていて、なんでもできるんだよ。でも、もう少しぼくと遊んでくれるといいのになあ・・・。兄に対するあこがれと、弟に対する優しさがうまく描かれていて、「こんな兄弟っていいな」と思える一冊です。
きいろいばけつ

きいろいばけつ

作/森山京 絵/土田義晴 あかね書房 1985年

 きつねの子が、丸木橋のたもとできいろいばけつをみつけました。前からこんなばけつがほしかったのです。ともだちのクマの子やウサギの子と相談して、一週間まっても持ちぬしがあらわれなかったら自分のものにすると決めましたが・・・。きつねの子のきいろいばけつに寄せる想いが優しく描かれている、ちょっぴりせつない物語です。
くまの子ウーフ

くまの子ウーフ

作/神沢利子 絵/井上洋介 ポプラ社 2001年

 ウーフは知りたがりやのくまの子。「ウーフはおしっこでできているの?」「くま1ぴきぶんは、ねずみ100ぴきぶん?」と、自分のことや身近なことに「どうして?」と疑問がいっぱい。不思議にであいながら、ウーフは大きくなっていきます。「くまの子ウーフ」シリーズの第1作目。
ごきげんなすてご

ごきげんなすてご

作/いとうひろし 徳間書店 1995年

 家にやってきた赤ちゃんは、まるで“おさる”のようなのに、お母さんはその弟ばかりをかわいがる。あたしのことなんてほったらかし!!だから、すてごになって、すてきなおうちにもらわれるんだ。兄弟がいる人なら、こんな気持ちも・・・。わかるよね?すてご仲間の動物たちも登場。元気いっぱい!だけど、ほろりとするお話です。
こぞうのパウのものがたり 1~3

こぞうのパウのものがたり 1~3

作/木村裕一 絵/あべ弘士 金の星社 2001年

 ぞう狩りの恐ろしい体験。家族や仲間を守り死んでいったパウのお父さん。パウは、悲しみをのりこえ、サバンナの大地で身も心も成長していきます。しかし、突然の山火事でパウのお母さんの運命は・・・。生きていることを信じて旅立つパウの行き先で、何が待っているのでしょう・・・。感動の3部作です。
たんたのたんてい

たんたのたんてい

作/中川李枝子 絵/山脇百合子 学習研究社 1982年

 朝、新聞を取りに行くのがたんたのお仕事。はりきって取りに行くと、そこには、「にんじんはみがきチューブ」が入っていました。新聞へどこにいったのでしょう?たんたはむしめがねをもって、うさぎのギックの畑に向かいますが・・・。次から次へとなぞの事件が続いて、ワクワク・ドキドキなお話です。冒険の地図をかた手に、たんたと一緒に推理してみてください。
天使のいる教室

天使のいる教室

作/宮川ひろ 絵/ましませつこ 童心社 1996年

 小児ガンのあきこちゃんは、まわりの空気までやさしくしてしまう天使のような女の子。サトパン先生やクラスのみんなは、どろんこ遊びをしたり、いっぱい思い出をつくってあげました。しかし、とうとうあきこちゃんはお空のお星様に・・・。お人形のてっぺいくんの目線で、いっしょうけんめいに生きたある女の子のことが語られている、心に残るお話です。
のはらうた Ⅰ~Ⅳ

のはらうた Ⅰ~Ⅳ

作/工藤直子 童話屋 1984年~2000年

 『のはらうた』をひらくと、のはらのけもの・木の葉や風のおしゃべりが聞こえてきます。こねずみしゅん君、こりすすみえさん・・・のはらのみんなは、お友だちが遊びに来てくれるのを待っています。のはらみんなの詩を読んでいると、なんだか“ほっ”とする。なぜだか声に出して読んでみたくなる。そして、ニコニコしてきちゃう。そんな楽しい詩集です。
はじめてのキャンプ

はじめてのキャンプ

作・絵/林明子 福音館書店 1984年

 なほちゃんはちっちゃい女の子。大きな子どもたちと一緒に、たくさんの荷物を持って、はじめてのキャンプに出発です。泣かないで、ちゃんとお泊まりできるでしょうか・・・?なほちゃんが、わくわくしたり、くやしい思いをしたり、勇気をだしてがんばっているのが伝わってきて、私たちも一緒にがんばりたくなってきます。
番ねずみのヤカちゃん

番ねずみのヤカちゃん

作/リチャード・ウィルバー 絵/大社玲子 訳/松岡享子 福音館書店 1992年

 こねずみ「ヤカちゃん」はとても声が大きいねずみです。家にねずみがいることに気がついた人間は、退治しようとワナをしかけたり猫を飼ったりしますが、どちらもヤカちゃんが撃退してしまいます。ところがある晩、この家にどろぼうが・・・。読み聞かせ、ストーリーテイルングやペープサートなど、耳から聞いてもさらに楽しめるお話です。
へんてこもりにいこうよ

へんてこもりにいこうよ

作・絵/たかどのほうこ 偕成社 1995年

 そらいろようちえんの裏にあるへんてこもりは、いつもみんなの遊び場です。今日もみんなでかけっこやかくれんぼ、そして、動物しりとりあそび。すると、おやおや・・・しりとりの順番にかわいい動物が登場しました。おまけに、見たこともないへんてこな生き物がつぎつぎに現れ、子どもたちはびっくりです。ユーモアたっぷりの不思議なお話です。
ぼくは王さま シリーズ

ぼくは王さま シリーズ

作/寺村輝夫 理論社

 とってもユーモアいっぱいで、おかしいけれどにくめない王さまの大好物は「たまご」。いっぱいたまごをたべたい王さまは、ぞうのたまごに目をつけました。はたして、ぞうのたまごを手にいれることができるのでしょうか・・・?どこから読んでも楽しめるシリーズです。
マンホールからこんにちは

マンホールからこんにちは

作/いとうひろし 徳間書店 2002年

 おつかいの帰り道、2丁目の角をまがると、マンホールからきりんの首がでていた。「こんにちは」ときりん。「こんにちは」とぼく。それから、マンモスやカッパが角をまがるたびにマンホールから顔をだしていた。次にふたが空いたら、宇宙人がでてくるのかな??奇想天外、ゆかいなおはなしです。
みしのたくかにと

みしのたくかにと

作/松岡享子  絵/大社玲子 こぐま社 1998年

  なんて奇妙なタイトル!?カンのはたらくあなたなら、あっ!わかったかな?むかし、ふとっちょのおばさんが種をまいて、そのそばに立て札を立てました。ある日、そこを通りかかった、お城で勉強ばかりしていて友だちもいない王子さまが、立て札を反対に読んでしまい・・・。「みしのたくかにと」が実るまでの楽しいお話です。
みどりいろのたね

みどりいろのたね

作/たかどのほうこ 絵/太田大八 福音館書店 1988年

 まあちゃんのクラスでは、畑にみどりいろの種をまくことになりました。ところが、うっかりものでなまけもののまあちゃんは、種といっしょにメロンあめを1つぶまいてしまいました。おまけに、水をちっともあげません。土の中では種とあめが大げんか。さて、まあちゃんの種は大きくなれるでしょうか?
ライギョのきゅうしょく

ライギョのきゅうしょく

作/安部夏丸 絵/村上康成 講談社 1999年

 今日から1年生のライギョとタナゴは、仲良くおしゃべりをしながら学校へ行きました。ところが、教室はべつべつです。ライギョのじかんわりは「給食の食べ方」、タナゴは「かくれんぼのやり方」ばかり。それは、悲しいけれど大切な自然のルールを教わる時間なのです。「弱肉強食」の意味を、やさしくわかりやすく教えてくれる、ライギョとタナゴの友情物語です。
わたしのおとうと、へん・・・・・・かなあ

わたしのおとうと、へん・・・・・・かなあ

作/マリ=エレーヌ・ドルバル 絵/スーザン・バーレイ 訳/おかだよしえ 評論社2001年

 うさぎのリリは、弟ができて大喜び。ところが、弟のドードはいつまでたっても赤ちゃんみたいで、ほかの子とはちょっとちがうみたい。それでも、リリはあまえんぼうなドードが大すきです。障害のある子をあるがままに受け入れることの大切さを伝えています。フランスの「幼年期と染色体異常を考える21世紀の会」の提唱で創られた物語です。
いのちのあさがお

いのちのあさがお

作/あやのまさる 絵/松本恭子 ハート出版 2001年

 7歳のコウスケ君は白血病で亡くなりました。「白血病治療を助ける骨髄バンクのことや、命の尊さを一人でも多くの人に知ってもらいたい」とお母さんは思い、コウスケ君が育てたあさがおの種をくばり始めました。この贈り物は「いのちのあさがお」とよばれるようになり、世界中にとどけられています。1997年刊「いのちのあさがお」が絵本になりました。
海をかえして!

海をかえして!

作/丘修三・長野ヒデ子 童心社 1997年

 美しくておだやかな「いさはやの海」の干潟に、ある日とつぜん海の水がこなくなりました。潮をまねこうと、ひっしではさみをふるしおまねき。「人間は、そんないじわるはしないさ」と、信じてまつムツゴロウ。「わたし、もう、だめみたい・・・」というあさりの言葉には、涙があふれてきます。干潟のいきものたちの叫びが、どうぞとどきますように・・・。
えらいぞサーブ!主人をたすけた盲導犬

えらいぞサーブ!主人をたすけた盲導犬

文/手島悠介 絵/徳田秀雄 講談社 2000年

 盲導犬のサーブは、目の不自由な亀山さんのところで働いています。ある日、前方不注意の車から亀山さんを助けようとして、足をうしなってしまいます。盲導犬の大切さや役割、交通安全など福祉についても興味がもてる一冊です。
介助犬ターシャ

介助犬ターシャ

写真・文/大塚敦子 小学館 1999年

 介助犬は、体が不自由な人と暮らして手足となり助けてくれるだけでなく、うれしいときも悲しいときも、そばにいてくれる心の通い合った友だちでもあります。足の不自由な女の子ステファニーと、介助犬ターシャを通しながら、明るく前向きに生きるということを教えてくれる本です。
クイールはもうどう犬になった

クイールはもうどう犬になった

文/こわせたまみ 写真/秋元良平 ひさかたチャイルド 1992年

 これは、クイールという名前の犬の話です。クイールはもうどう犬。目の見えないおじさんをたすけてはたらいています。生みの親、育ての親、しつけの親という人間関係の中で、人の暖かさを知りながら、成長し、もうどう犬になったクイールの姿を写真でつづる写真絵本です。
となりのしげちゃん

となりのしげちゃん

写真・文/星川ひろ子 小学館 1999年

 ダウン症というハンディを持って生まれたしげきくん。保育園でであったお友達のあらたちゃんとのふれあいは、ちいさなドラマをうみました。ふたりが、仲良く少しずつ成長していく姿がえがかれています。あたたかくせっしてくれる仲間たちと、しげちゃんの日常生活をおった写真絵本です。
なくな!ツルイワカタケ

なくな!ツルイワカタケ

文/ひろたみを 絵/長谷川知子 講談社 2001年

 厳しい冬の北海道に生まれようとする子馬を、家族みんなで見守るすがたに、命の誕生の大切さをかんじます。しかし、あたたかく大切に育てていこうとする家族のやさしさもつかの間、不運の火事が期待を消しさっていきます。人間と動物、親子の愛情の深さを考えさせられます。
七本の焼けイチョウ

七本の焼けイチョウ

文/日野多香子 絵/さいとうりな くもん出版 2001年

 東京都黒田区の飛木稲荷神社に、七本のイチョウの木があります。その木は、太平洋戦争の東京大空襲の際に、身をもって猛火を防ぎ、黒こげになりながらも周囲への火災の延焼を食い止めたといいます。数年後、奇跡的に復活し、今も青々とした葉をつけています。自然の力強さを感じ、さらに、戦争を二度と起こしてはいけないという気持ちを強くさせられる一冊です。
のれたよ、のれたよ、自転車のれたよ

のれたよ、のれたよ、自転車のれたよ

文/井上美由紀 絵/狩野富貴子 ポプラ社 2001年

  「自転車に乗って、風をきって走ってみたい。」ある日美由紀は自転車にちょうせんしました。わずか500グラムで生まれて、生きぬいて、いま16歳の美由紀さんが、自分が9歳のときのことを絵本にしました。あきらめなければ何でもできる、という勇気をくれたお話です。親子で一緒に読んでほしい一冊です。
ベトちゃんドクちゃんからのてがみ

ベトちゃんドクちゃんからのてがみ

文/松谷みよ子 画/井口文秀 童心社 1991年

 ベトナム戦争でまかれた「かれ葉剤」の影響で、体がつながったまま生まれたベトちゃんとドクちゃん。他にも、手足がなかったり体がちゃんとしていない子どもが、ベトナムでは毎日生まれている。ドクちゃんの視線から、「戦争を決してしないと約束して・・・」と強くうったえる本です。
ベルナの目はななえさんの目

ベルナの目はななえさんの目

作/郡司ななえ・織茂恭子 童心社 1997年

 目の見えないななえさんが、盲動犬ベルナと出会い、日常のいままでたいへんだった生活を、ベルナといっしょに生活していく中で楽しく克服していきます。偏見に負けず、力強く生きていくななえさんの一生懸命な姿がえがかれています。
ぼくたちのコンニャク先生

ぼくたちのコンニャク先生

写真・文/星川ひろ子 小学館 1996年

 「先生の足って手なのかなあ?」近藤先生は、足ではさみを使い、迷路をかく。しゃべるのもにがてみたい。「ねえ、どうして?」と聞く園児たちに、先生は「脳性まひになったんだ。病気じゃないけど、ケガみたいなもんかなあ」と答えます。脳性まひの保父さんと園児の日々を写真でつづり、障害をあるがままに伝えます。「いろいろな人がいてあたりまえなんだよ」というメッセージをこめて・・・。
ぼくのおにいちゃん

ぼくのおにいちゃん

写真・文/星川ひろ子 写真/星川治雄 小学館 1997年

 「人には、それぞれ もち味っていうのが あってね、みんな ちがう 味が するんだよ」 知能と身体に重い障害をもつ兄の成長を写真でとらえ、弟の目を通して語っている写真絵本。兄を思う弟の気持ち、家族の温かい愛情がいっぱい感じられます。また、著者である母のメッセージが心に響く一冊です。
マリアンナとパルーシャ

マリアンナとパルーシャ

絵・文/東ちづる 主婦と生活社 2001年

 戦争で傷ついた子どもたちが集まって暮らしている、ドイツ平和村のことが描かれています。その子どもたちは、ただ戦場となった国に生まれてきただけなのです。一つの地球に住んでいながら、このような子どもたちがたくさんいるということを、少しでも多くの人、皆に知ってもらいたいと思います。
あしたのてんきは、はれ?くもり?あめ?

あしたのてんきは、はれ?くもり?あめ?

作/野坂勇作 監修/根本順吉 福音館書店 1997年

 お天気を観察していると、明日の天気がわかるという。山にかかっている雲は、どんな形をしているでしょう?「この雲の形だったら、明日は晴れ」と予報ができます。子どもたちが、自然をより身近に感じることのできるきっかけとなる絵本です。
かさぶたくん

かさぶたくん

作/やぎゅうげんいちろう 福音館書店 2000年

 「とりたいなぁ・・・かさぶた。」と、思ったことはありませんか?『かさぶたって、いったい何??』というそぼくな疑問を、かわいいイラストとやさしい言葉でわかりやすく教えてくれます。さらに、身体の不思議にもせまる、子どもたちの医学書を言っても過言ではない?!楽しく役立つ一冊です。
しっぽのはたらき

しっぽのはたらき

文/川田健 絵/薮内正幸 福音館書店 1972年

 しっぽは動物の暮らし方によっていろいろな働きがあります。くもざるは手のかわりに、犬は気持ちを伝えるために、りすはパラシュートに使います。さて、トカゲは?前のページにしっぽの絵と形・動きの説明があり、「なんのしっぽかな?」と興味をさそいます。答えとしっぽの動きの説明は、つぎのぺーじにあります。
たんぽぽ

たんぽぽ

作/平山和子 福音館書店 1992年

 「たんぽぽをしっていますか?」どこでもみかけるみじかなたんぽぽの様子を、息をふーっとふきかければ今にもわた毛が飛び出しそうな美しい絵で紹介してくれます。本物のたんぽぽをかた手に、ページをめくってみるのも楽しいかもしれません。
はなのあなのはなし

はなのあなのはなし

作/やぎゅうげんいちろう 福音館書店 1982年

 いろいろな形のはなのあな。ぼくとおじいちゃんもちがうし、ゴリラくんもちがう。みんな、それぞれちがうものをもっているんだ。はなの構造、役割、大切さを作者独自のおもしろい絵で楽しく紹介しています。
よもぎだんご

よもぎだんご

作/さとうわきこ 福音館書店 1989年

 子供たちがどろんこ遊びでおだんごを作って、ばばばあちゃんにくれました。お礼に本物のよもぎだんごを作ろうと、よもぎをつみにみんなで野原にでかけます。野原にはつくしやなずななど、食べられる草がいっぱい。春の草花をたくさんつんで帰ったら、野原の草がおいしい料理に大変身!読みながら、ばばばあちゃんがよもぎだんごの作り方を教えてくれます。
いのちのつながり

いのちのつながり

文/中村運 絵/佐藤直行 福音館書店 1991年

 動物のぞうやきりん、植物園の木、野山の動物や植物はみんな生きています。これらがうまくつながって、命は続いているのです。命の不思議さや尊さを、やさしい絵で伝えている一冊です。読み終わったあと、やさしい気持ちにもしてくれます。
いもむしのうんち

いもむしのうんち

監修/林長閑 構成/E.E.net アリス館 1995年

 木の下に落ちているちいさなつぶつぶを、よ~くみてみて!いもむしのうんちかもしれないよ。うんちの形、うんちのにおい、うんちの瞬間・・・いろいろな方面から、いもむしのうんちを大研究!いもむしの情報がいっぱいつまって、本物みたいなキレイな写真に興味をひかれます。不思議をおどろきの一冊です。
オタマジャクシの尾はどこへきえた

オタマジャクシの尾はどこへきえた

文/山本かずとし 絵/畑中富美子 大日本図書 1997年

 水の中で暮らすオタマジャクシは、カエルになると陸で暮らすことができるようになります。陸の暮らしにあうように、オタマジャクシの体はどのように変化するのでしょうか?目に見えない変化もふくめて、口・鼻・尾・足・腸など各部分をクローズアップし、変化がわかるようにイラストつきでこまかく紹介します。
おちばのしたをのぞいてみたら・・・

おちばのしたをのぞいてみたら・・・

文・写真/皆越ようせい ポプラ社 2000年

 上から見ると静かなおちばの世界。ちょっとのぞいてみると、そこには私たちの想像もつかないような不思議な世界がひろがっています。ウンチをするダンゴムシの姿など、小さな生き物たちの暮らしを、リアルな写真とわかりやすい文章で教えてくれる、ワクワク・ドキドキな写真絵本です。いっしょにおちばの下を探検しませんか?
しずくのぼうけん

しずくのぼうけん

作/マリア・テルリコフスカ 絵/ポフダン・ブテンコ 訳/内田莉莎子 福音館書店 1982年

 バケツの中から飛び出した、水ひとしずく。一滴のしずくが水蒸気になって空へのぼり、雨になって空からふってくる。寒い冬には氷になる。水の気体・固体・液体にかわっていく姿を、わかりやすい絵で教えてくれます。
じめんのうえと じめんのした

じめんのうえと じめんのした

作/アーマ・E・ウェーバー 訳/藤枝澪子 福音館書店 1968年

 よく目にする動物や植物がでてきて、地面の上と地面の下にわけて、生活するようすがかかれています。むだのないやさしい文章と、楽しいさし絵によって、植物が植物に食べられ、動物が死んで土にかえり、土が植物を育てるという自然界のつながりがよくわかります。
たねのずかん とぶ・はじける・くっつく

たねのずかん とぶ・はじける・くっつく

文/古谷一穂 絵/高森登志夫 福音館書店 1990年

 とぶ・くっつく・はじける、水や動物に運ばれて旅する種。種には植物たちの工夫がいっぱい。実物の種が書かれたページをめくると、その種が芽をだして育った植物が描かれています。身近な種に、新しい発見があるかもしれません。たったひとつぶの種の形にも意味があるんだ、ということに気づかされます。
どうぶつのあしがたずかん

どうぶつのあしがたずかん

文/加藤由子 絵/ヒサクニヒコ 岩崎書店 1989年

 動物の足に注目した、ゆかいな図鑑です。足のつくり、大きさや形、働きから、動物の暮らしを探ります。足がたはすべて実物大。とてつもなく大きいぞうの足や、第6の指をもつパンダの足、爪や指紋があり形も人間そっくりなゴリラの手など、14種類の動物の手足を目で見て実感できます。
三つの色のふしぎぼうけん

三つの色のふしぎぼうけん

作/アネット・チゾン/タラス・テーラー 訳/竹林亜紀 評論社 1984年

 大空に広がる大きなにじをみたハービィと犬のアンジェロは、ピンクと青と黄色の絵の具をもって『色の冒険』にでかけます。セロファンに描かれたいろんな色の動物を重ね合わせると、あら不思議!別の色の動物がでてきます。重なり合う二つの絵と、色の偶然からうまれる不思議な世界を楽しんでください。
みんなのかお

みんなのかお

写真/さとうあきら 文/とだきょうこ 福音館書店 1994年

 同じゴリラでも、よく見るとみんなちがう顔をしています。人間と同じで、動物の顔もとっても個性的。作者が日本中の動物でであった、チンパンジー・アライグマ・カバなど、いろいろな動物のおもしろい表情を、ずらっとならべた顔写真集です。
むし歯のもんだい

むし歯のもんだい

作/北川原健・やぎゅうげんいちろう 福音館書店 1997年

 「むし歯って、どうやってできるの?」「むし歯菌ってなーに?」乳歯から永久歯にはえかわる大切な時期のみなさんに、歯医者さんの北川原先生が、歯を大切にすることをやさしく教えてくれます。あまいものが大好きな人はちょっぴりドッキリ!歯医者さんぎらいの人も、ちょっぴり勇気がわいてくる本です。
あのときすきになったよ

あのときすきになったよ

作/薫くみこ 絵/飯野和好 教育画劇 1998年

 ゆいこは、しっこさんと友達になった。おもらしばかりしているしっこさんを、ちっとも好きじゃなかったのに不思議だな。一緒に金魚のお墓を作った・・かぜで休んだ日手紙をくれた・・おもらしをした時わざと花瓶の水をこぼしてくれた・・ゆいこはあのときしっこさんを好きになったよ。友情のきっかけとなった出来事と、微妙な心の動きが丁寧かつ大胆に描かれています。
いじわるブッチー

いじわるブッチー

文/バーバラ・ボットナー 絵/ペギー・ラスマン 訳/東春見 徳間書店 1994年

 あたしは乱暴でいじわるなブッチーと遊びたくない。ブッチーはあたしペットのカメやトカゲをけとばし、とつぜん恐竜ブッチーザウルスになってあたしをおいまわす。でもママは「いろんな人とお友だちにならなきゃだめよ」って言う。だからあたしは、ブッチー撃退作戦をたてた。 いじめられっこの気持ちと、仕返し作戦がユーモラスな絵本です。
大どろぼうくまさん

大どろぼうくまさん

作・絵/ふりやかよこ 教育画劇 1993年

 町で宝石を盗んだ男が山小屋に逃げ込み、一人のおじいさんと出会います。罪を犯した自分の全てを受け入れてもらったことで、やがて男は自分の今までのとこれからの生き方を見つめ直して、黙っておじいさんのもとを去り、違う人生を選ぶのです。このおじいさんと男と、それぞれがもつ強さと優しさに感動します。
おしいれのぼうけん

おしいれのぼうけん

作/古田足日 絵/田畑精一 童心社 1974年

 さくら保育園には、こわいものが2つ。ひとつは、おしいれで、もうひとつは、ねずみばあさん。ある日、あきらとさとしが、お昼寝の時間にあばれて、こわいおしいれの中に入れられました。二人は大活躍にハラハラ、ドキドキさせられます。
おだんごスープ

おだんごスープ

作/角野栄子 絵/市川里美 偕成社 1997年

 おばあさんがいなくなり、元気のないおじいさんは、ある朝おだんごスープを作りました。すると、匂いに誘われドアの外で足跡が・・・。おじいさんのスープは日ごとにおいしくなり、足音の数も毎日ふえてきました。暗かったおじいさんの顔が少しずつ明るくなっていく様子が、表情豊かに描かれています。
おならばんざい

おならばんざい

作・絵/福田岩緒 ポプラ社 1984年

「それはとつぜんやってきた。」静かな教室にひびいた、かわいいあのこの「おなら」を、てつおはついからかってしまいます。そこで、1年3組のみんなで「おなら」について考えます。「おならはみんながみんな、するもんやろか?」関西弁の生き生きとして言葉で、とても大切なことを伝えてくれる1冊です。
おにいちゃんだから

おにいちゃんだから

作・絵/福田岩緒 文研出版 2000年

 お父さんお母さんは、すぐに「おにいちゃんだから」って僕に言う。でも、僕は弟のたかしが嫌いだ。僕はいつもたかしと一緒のお風呂に入る。たかしは熱い湯が平気で、僕が我慢して入っているのをおもしろがっているみたい。そんなたかしが突然行方不明に!弟の行方不明がきっかけで「おにいちゃん」は成長していきます。
こいぬのうんち

こいぬのうんち

文/クオン・ジョンセン 絵/チョン・スンガク 平凡社 2000年

 自分はきたなくて何の役にも立たないとおちこむうんち。ある春の雨ふる日に、タンポポの養分となり、美しい花をさかせます。うんちが感情をもち、いろいろ悩むところがおもしろい。最後、自分が土の中にとけていくことで美しいタンポポをさかせるシーンは感動します。
ごめんね ともだち

ごめんね ともだち

作/内田麟太郎 絵/降矢なな 偕成社 2001年

  「ごめんね」が言えなくて苦しい気持ちを抱えたオオカミとキツネ。その感情の描写があまりにリアルで、自分まで苦しくなってしまいそう。キツネが「ごめんなさい」とつぶやくと、オオカミがキツネに抱きついて「ごめんはこっちだ」と何度も何度もほおずりするシーンは、思わず涙が出てしまいそう。共感しながら笑える作品です。
さっちゃんのまほうのて

さっちゃんのまほうのて

作/田畑精一 制作/先天性四肢障害児父母の会 偕成社 1985年

 さっちゃん達は、幼稚園でおままごと遊びをよくします。体の小さいさっちゃんは、いつも子ども役ばかり。でも、もうすぐお姉さんになります。だから、お母さん役になりたかったのです。しかし、さっちゃんは生まれつき右手の指がありません。子どもの障害に正面から接する母親の姿にも、心をうたれるお話です。
10までかぞえられるこやぎ

10までかぞえられるこやぎ

作/アル・プリョイセン 絵/林明子 訳/山内清子 福音館書店 1991年

 数を覚えたこやぎは、水たまりに写った自分の姿を「ひとつ」とかぞえます。そして通りかかった子牛や馬をかぞえますが、数のかぞえ方を知らない動物たちは、「かぞえたな」と怒って、こやぎを追いかけます。逃げるこやぎは舟つき場の船に飛び乗りますが・・・。数をかぞえられることの大切さが分かります。
となりのせきのますだくん

となりのせきのますだくん

作・絵/武田美穂 ポプラ社 1991年

 ますだくんは、学校でいつもみほちゃんにいじわるをします。そんな自分をいじめるますだくんを、「怪獣」にたとえているみほちゃん。でも、いつもいじわるをする男の子も本当はとっても優しいのです。自分をいじめる男の子のふとした優しさに、女の子の心が変化していく様子を描いています。
花さき山

花さき山

作/斎藤隆介 絵/滝平二郎 岩崎書店 1969年

 祭りの着物を妹に譲ったとき咲いた花、双子の弟に母の乳を譲ったときに咲いた花、花さき山には、誰かがひとのことを思って優しいことをしたとき、ひとつの花が咲くというのです。やまんばから聞いたこの話を村人は本気にしませんが、少女あやは、“あっ、今、おらの花が咲いている”と、思うことがあるのです。
びゅんびゅんごまがまわったら

びゅんびゅんごまがまわったら

作/宮川ひろ 絵/林明子 童心社 1982年

 ちょっとむずかしそうな校長先生と、外で遊ぶのが大好きな小学生との、びゅんびゅんごまの技をめぐっての対決が描かれています。昔から伝わる自然の中での遊びが次々登場し、先生と子どものやりとりや、一人ひとりの豊かな表情が楽しい絵本です。
ふたりはともだち

ふたりはともだち

作/アーノルド・ローベル 訳/三木卓 文化出版局 1972年

 かえるくんとがまくん、愉快な二人のやりとりの楽しい物語が5話収められています。どのお話からも伺える、かえるくんとがまくんの心から通いあった親友ぶりはうらやましいほどで、子どもたちにきっと“友だちがいるって本当にいいな・・・”と、感じさせてくれるでしょう。
ぼくがあかちゃんだったとき

ぼくがあかちゃんだったとき

作・絵/浜田桂子 教育画劇 2000年

 6才の誕生日、お父さんがぼくの小さい頃の話をしてくれた。生まれたばかりの僕、おっぱいを飲む僕、初めて立った僕・・・。自分の記憶していない頃の話は、どの子にとっても興味のある話ではないでしょうか。家族の大きな愛に見守られ育ってきたことを、改めて感じさせてくれるお話です。
ミラクルバナナ

ミラクルバナナ

作/ジョルジュ・キャストラ/ロドニィ・サン・エロワ 絵/ルイジアーヌ・サン・フルラン 文/加古里子 学習研究社 2001年

  「おかあさんから生まれた子どもが大きくなって、やがて、年をとるとはなれていきました。けれどもすぐに戻ってきました。それは、なあんだ?」というなぞなぞからはじまって語られる様々なバナナの魅力。世にもめずらしいバナナの紙でできた絵本。巻末には、バナナペーパープロジェクトの説明もついています。
ラヴ・ユー・フォーエバー

ラヴ・ユー・フォーエバー

作/ローバート・マンチ 絵/梅田俊作 訳/乃木りか 岩崎書店 1997年

 お母さんが赤ちゃんを抱きながら歌います。「アイ・ラブ・ユー、いつまでも・・・」。その子が成長し、時にお母さんを困らせるような時があっても、その子がすっかり大人になっても、お母さんは変わらず抱きしめて歌いつづけます。親の深い愛情、深い想いをつづった感動の絵本です。